〜記憶の復興プロジェクト〜
「福島県浪江町 ガラス校章モニュメント デザイン募集」のお知らせ

福島県浪江町で行われる「ガラス校章モニュメント デザイン募集」において、審査員を務めることとなりました。

詳しくは「浪江町公式HP」をご覧ください。

以下公募フライヤーより抜粋

募集期間 2024年 8月1日〜10月31日
賞金 50万円
審査員 伊東順二(アートプロデューサー)
隈研吾(建築家)
吉田栄光(浪江町長)

東日本大震災及び原発災害により一時期全町避難となった浪江町において、町の復興に向けて策定した浪江駅周辺グランドデザイン基本計画では、新しい緑を主体とした市街地の中に浪江の思い出と未来を生み出す広場の整備を計画している。そのうち、思い出を紡ぐ「憩い広場」では、震災で廃校となった九つの小中学校(浪江、幾世橋、請戸、大堀、苅野、津島の6小学校と浪江、浪江東、津島の3中学校)の旧校章を、浪江の自然に調和し未来永劫に残るガラスという素材を用いてモニュメント化し、記憶を継承し過去を懐かしむのみならず、浪江町を再生する未来の礎として整備する。

当該デザイン募集においては、そのガラス製の校章モニュメントデザインを募集するものである。

法隆寺 再現 釈迦三尊像 映像

国宝仏の再現に挑む I

国宝仏の再現に挑む II

Art Vaccine IV

2022年3月14日(月)、Youtubeライブ配信にて「ArtVaccine © IV “le Salon”」が開催されました。

南三陸伝承館全体

南三陸町311メモリアルがオープン

 「東日本大震災の経験を共有し“自然とは、生きるとは”に思いを馳せ、語り合う場」として、2022年10月1日に伝承館がオープンしました。

 伝承館において未来に希望をもたらすコンテンツキュレーションを東京藝術大学の伊東順二特任教授(COI拠点まちづくりのスマートビジョン研究リーダー)が行い、東京藝術大学のアート作品が展示されています。

 伊東順二特任教授の研究グループは、震災直後から10年にわたって東北被災地の「風景と心の復興プロジェクト」を行い大震災以前の文化の再生・発展を試みてきました。災害から時が経過し、東北地域文化の再生が求められる今、記憶の伝承と更新をさまざまな表現で進めています。

 陸前高田市、大船渡町と、浪江町など自治体、地域団体とパートナーを組み、震災直後から復興経過の記録や、避難者を含め住民の方々からもたらされた古い記憶及び視聴覚データをアーカイブし、東京藝術大学の若い才能によって芸術として復元発展させてきた経験を活かして、東北の中での文化発信拠点を形成してきました。
この度、南三陸町では隈研吾氏設計の南三陸町311メモリアルにおいて、「ルネートル Renaître 」被災と復興をテーマとし、映像、壁画、彫刻作品の制作を実施しました。

 南三陸町のダイナミックな復興を表現できれば、と願っております。

renaitre 南三陸

『Re:Naître ―ふるさと―』

 「Re:Naître」とはフランス語で「誕生・回生」を意味します。 南三陸で新たに芽吹く生命への讃歌を、日本舞踊から翻案した映像作品で表現しました。2020年10月に復興の象徴として隈研吾氏が設計に参画した「中橋」を舞台に、南三陸町の“記憶”と“未来”を描きました。

 舞台となった中橋は、上山八幡宮と南三陸旧防災対策庁を繋ぐように位置しています。その風景の中で何事もなかったように凪る海、飛び交うかもめ、数分ごとに表情を変える南三陸の美しい空と山々の息吹を表現して今を生きる南三陸町の人々に思いを馳せます。